加比の理の条件
加比の理を、
について, かつ ならば が成立つ
とする人がいますが、例えば だから となるので誤りです。
いま、
(*)
が成立するので、
(**)
であることから、
① なら(このときは )、(*)から であるので (**)の右辺が成立して○。
② なら(このときは )、同様に考えて○。
③ なら、 のときは○で、 のときは×。
④ なら、 のときは×で、 のときは○。
また、同様にして、
(***)
であることから、
① なら(このときは )、○。
② なら(このときは )、○。
③ なら、 のときは×で、 のときは○。
④ なら、 のときは○で、 のときは×。
以上から、(**)かつ(***)が成立つための十分条件として、「 または 」 であればよいので、加比の理は、
について, かつ かつ ならば が成立つ
とかけます。