シグマの掛け算
という公式を見ると少し尻込みしますが、案外大切な公式(特に を考えるとき)なので、メモをしておきます(Googleで調べてみたけど意外と記事がなかった)。
まず、一般に というのは、「 なるすべての に対する の和」という意味です。集合 を決定する条件のみを書くときもあります。今の場合は の条件のみを記している、ということになります。
冒頭の公式は式からではなく、座標平面から理解すると良いです。左辺は ですから、 から までのすべての格子点 について和をとるということです。
例えば、図では の場合で、このときなら 個の格子点について和をとるということになります(添字が0からスタートしていることに注意)。
冒頭の公式は、要するに和の取り方を変えているだけです。図のように傾き の直線を、 個すべての格子点が埋まるように引くとき、直線は だけ必要になります。そこで、右辺の を でパラメータ化して、その直線ごとに の和を取っているだけなのです。
特に とおいて、 が(何らかの方法で)すべて収束すると分かっている場合には、冒頭の公式の両辺で として、